Victor Bailey(ヴィクターベイリー)
ジャコ亡き後Weather Reportに加入した、Victor Bailey。
ジャコの後釜という、誰もが避けたいポジションを引き受ける度胸、素晴らしいです。しかし、案の定「やっぱジャコは凄かった、、、」という空気に、、、
しかし、この人もかなりの腕前を持っているベーシストです。スタンリークラーク直系のテキトウさから繰り出されるグルーヴに、ノープランなソロから繰り出されるテンション芸。
中々に個性的なベーシストであります。
たとえばこちらの動画、
難曲ジャイアントステップスを客から求められて、独奏をします。「Oh a Chalenge!」と言っています。
そうしたら、出だしからミスっていました。Chalenge失敗です。頑張りましょう。
動画を観ていてなんとなく気づいたと思いますが、この人、少してきとうです。フレーズも怒濤のように出してきますが、もっとしっかり弾けよと。
こちらはまたジャイアントステップスを弾く動画。若手で注目をされているヤネクウィズダラとの演奏。近年台頭してきた、この新世代のテクニシャンとデュオなんて、公開処刑になるのではないかと心配になります。
しかし、この動画観て気づきましたが、、、、私はやはりヴィクター好きだな。こういうどこかてきとうで完璧じゃないベーシストの方が好みです、、、、
他にこんな動画がお気に入りです。
ヴィクターベイリーはよくタッピングを使います。それほど上手くないのに。
スラップも使います。それほど上手くないのに。
ただ彼はあまりタイトなプレイヤーでもないし、スラップもタッピングもいまいちなのに、なぜかグルーヴはします。
スタンリーみたいなウマ下手タイプです。
そして、ソロ終わり頃に後ろにハイラムブロックが少し映って胸が熱くなりますね。
ヴィクターベイリーでした!
ベースプレイをフィーチャーしつつ、音楽性も重視するのがベイリー流。ベーステクニックショーにならないのがいいですね。まあ、それほど見せるテクニックもありませんが。
彼は独自のグルーヴを持っていて好きな人は本当に好きになると思います。完璧なタイプではありませんが、その不完全さが個性と言えます。