Steve Gadd(スティーブガッド)
ギタリストで伝説的プレイヤーと言えばジミヘンやジェフベック。ベーシストだったらジャコパストリアス。
じゃあドラマーは?ボンゾを挙げる人も多いかと思いますが、「ゴッド」とも呼ばれるこの人を忘れてはならない。Steve Gadd。
スティーヴガッドと言えば、ジャズ・フュージョンからロック、ポップス、あらゆるジャンルで活躍するファーストコールミュージシャン。
とにかくミュージシャンからの支持は絶大。ベーシストのインタビュー等を読むと、「スティーブは特別。一緒にやると学ぶことは多く、成長する。」と発言する人が多い。
アンソニージャクソンは特にガッドのドラミングにインスパイアされることが多かったと語っています。
そういえばスタンリークラークもガッドのドラミングは最高と言っていましたね。
とても相性が良いとは思えませんが。。。まあガッド程の上手さなら誰とでも合わせられます。
たとえスタンリーみたいにてきとうだろうと
彼のプレイはとにかく聴いていて気持ちがいい。
「あのテクニックが凄い!!あのポリリズムが凄い!!」
ドラマーの上手さを説明するために必要な上記のような言葉は不要です。
聴けば分かる。圧倒的に「気持ちがよい」
あのサウンド、グルーヴ、フレーズ、、、、、全てが気持ちよいのである。
例えばこちらの動画。アルジャーロウとの動画。曲は「スペイン」。
4分からドラムソロが始まるし。
いやーもう異常。
出てくる音の全てが気持ちよい。
コメント欄にガッドのドラムソロは毎回同じ、という批判的なコメントもあります。
たしかにガッドは手癖はある。
でも、間違いなく聴いていて気持ちがよい。
ガッドはたとえ、フィルを殆ど入れないようなリズムソロであろうと、聴衆を感動させることができると思います。
ちなみにドラムソロの最後、バンドインの直前に入れる
「タタン!!」
はガッドの手癖です。このフレーズはいろいろなところで聴けます。
真似しないように
ガッドがやると、この世で一番かっこいいフレーズかと錯覚しますが、
普通の人がやるとその場でライブを放棄したくなる程恥ずかしいフレーズになります。
ガッドのフレーズは、彼がやると異常にかっこいいが、普通の人がやると全くかっこよく聴こえないことが多いです。
気をつけましょう。
こちらはカリウタ、ウェックル、ガッドが共演しているとんでもない動画。
超絶テクニシャン二人を向こうに回して、一体ガッドはどのようなプレイを見せるのか、、、、
と思ってたらまずガッドがリズムを叩いた時点で悶絶、、、、
ソロをそれぞれ回していくという形式ですが、
3:45秒のガッドのソロ!!いや、、、かっこよすぎだろ!!!
しかし、このフレーズも普通の人のセンスだと絶対かっこわるくなります。
こんなシンプルなフレーズをこんなかっこ良く聴かせるガッドはやはり異常!!
カリウタもやんちゃにテクいフレーズを入れまくっているのが楽しいですね。
ウェックルは優等生的な感じです。
好き嫌いはあるかと思いますが私はカリウタ派。ウェックルももちろん大好きですがね。
それにしても、これほど少ない音数で聴いている側の心を揺さぶるドラマーというのもいないですよ。
ガッドはやはり素晴らしい。
でも、フレーズをそのままパクると結構恥ずかしいことになる可能性大(笑
グルーヴ・音全て合わさって、あのようにかっこよく聴こえるんです!!
スティーリーダンの名作アルバム、「Aja」。
実はこのアルバム、ガッドはタイトル曲でもある2曲目の「Aja」にしか参加していません。
しかし、他のドラマーも有名どころしか叩いておらず、1枚のアルバムで様々なドラマーの聴き比べができる。
そして、ガッドが叩いている2曲目の「Aja」ですが、、、、
ガッドのプレイ史上でもトップレベルに入る程の名演。
途中に挟まれる、ドラムソロ。とてつもなくスリリングであり、間違いなくこの曲のハイライト。
フィルやリズムプレイ、その全てが素晴らしい。ガッドのドラミングがなんともメロディアスで説得力がある。
信じられない程豪華なメンバーが集まったライブアルバム。
ブレッカー兄弟、サンボーン、アンソニージャクソン、スティーブカーン、リチャードティー、マイニエリ、ガッド。。。。
恐ろしい笑
ガッドのプレイはもちろん、他の一流ミュージシャンの本気なプレイが聴ける大名演。
特にアンソニーとガッドのタイトなリズム隊は最高。
最後の曲「Love Play」ではガッドの長尺なドラムソロ。フェイザーをかましたサウンドで、ガッドファンなら必聴。