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Les Claypool(レスクレイプール)

変態ベーシストと名高いPrimusのLes Claypool。


私はPrimusでのプレイしか聴いたことがなく、熱心なファンとは言えないがそのプレイの特異性には驚かされた。
Primusというバンドはトリオ編成。トリオ編成のベーシストは概して巧くて個性的だが、もちろんレスクレイプールもその例外ではない。

トリオ編成のベーシストはジャックブルースやゲディリー、ティムボガードのように音数が多いリードベースタイプが多いが、レスのプレイスタイルは彼らとは大分違う。

スラップとコード弾きを多用し、独特なベースラインで曲をひっぱっていくことが多い。
とにかくフレーズがいちいち独創的なので耳に入ってくる。

下の動画は変態度は低いが、レスのBass SoloからTommy The Catという曲に流れていく。
レスのベーシストとしての技術の高さが窺える。またレスは歌いながらこのようなラインを平気で弾きます。そこもまたすごい。




アルバム紹介はライブ盤の「Suck On This」




1.RushのYYZのイントロリフから幕が上がる。そういえばPrimusのメンバーはRushの大ファンらしいです。ちなみに私が一番好きなバンドもRush。日本での知名度が低いのが残念なところだが、素晴らしいバンドなので全国民に聴いて頂きたい。
曲の話に戻ると、YYZのイントロから曲へとつながる。コード弾きを混ぜたベースリフ。やはりレスのベースラインが曲を牽引している。

2.ギターのバッキングのようなベースライン。シュールでまったりしたペースの曲だが、半分過ぎたあたりで急にゴリゴリのスラップフレーズが現れる。最後の方にはレスのファンキーな指弾きプレイも少し聴ける。

3.妖しいギターのバッキングとベースラインが響く曲。こんな変なベースライン、ポップスでは絶対使えないだろうな。前の曲のようなスラップフレーズもまた聴ける。

5.レスのスラップとコード弾きを混ぜたベースラインが中心の曲。ドラムソロもあり。

6.上のYoutube動画の途中から出てくる曲。印象的なスラップフレーズ。サムピングが多めのフレーズでレスらしいスラップフレーズである。そしてレスのベースソロ。スラップ→指弾き→スタンリークラークのような速弾き→ベースを歪ませる。という構成のソロなのだが、変態度満点。

7.Aメロはずっとベースをミュートしながらギターのカッティングのような音を出す。そしてコード弾きやスラップなども出てくる。ここまでレスはコード弾きとスラップがほとんど。本当にまともに弾くことは少ないんだなー。。。。。

8.コード弾きは相変わらずあるが、レスにしてはわりと普通に弾いている曲。特に途中のギターソロは「普通」のフレーズに「普通」の指弾きである。普通に弾いている方が珍しいレスなので、普通に弾いてるレスが聴ける貴重な曲。
まあ言う程普通でもないけど。

9.フランジャーがかかったベースから始まる曲。相変わらずコード弾きとスラップを多用します。途中にもフランジャーのかかったベースフレーズが聴けます。ラストのギターソロでは指弾きでファンキーなフレーズを弾いている。


ライブ盤なので演奏が粗い部分も多く、録音状態もあまりよくないのだが、それだけにかなり生々しい音を聴けます。
Primusの音楽は独特すぎて好き嫌いはかなり分かれると思うが、ミクスチャーに耐性があれば多分大丈夫です。メロディらしきものはほとんどないので、歌モノ好きには少し厳しいかもしれません。
ちなみに私はPrimusを特別好きでも嫌いでもありません笑

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