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Geddy Lee(ゲディーリー)

カナダのプログレハードバンドRushのベーシスト、Geddy Lee。


Rushはカナダの英雄であり、海外では非常に人気の高いバンドなのに、日本ではとてつもなく知名度が低い。そのためにゲディーリーの知名度もいまいちである。

しかし、ゲディーリーはベーシストとして非常に高い技術と独特な個性を持っている。スタイルとしてはリードベースタイプであるが、ビリーシーンやティムボガードのようなタイプとはまた違う。ビリーやティムがラインを横に動かしてうねうねとドライブさせるのと比べて、ゲディーはポジションをあまり移動させずに縦にリズミカルに手数を増やす、という印象。

音色に関しては、以前は中音域を強調したモコモコしたドライブサウンドだったのが、現在ではバキバキなドンシャリサウンドとなっている。使用している楽器が変わったことも影響していると思われる。スタインバーガーやリッケンバッカー、ウォルなどを使用していたが現在はフェンダーのジャズベースに落ち着いている。

またピッキングの強さはかなり強いようで、爪も伸ばし気味にしている。近年のトレブリーなサウンドの秘密はここにもある。


Rushではベースを弾くのと同時にボーカルも担当しており、ハイトーンの独特な歌声を持つ。キーボードも操る。ライブ中、足でキーボードペダルを操作しながら歌って、さらに複雑なベースラインを弾くということもザラ。




こちらはラッシュの「Working Man」という曲。

とりあえず、ベースの音がでかすぎるのではと思いますが、これがゲディー流。ちなみに昔もベースは上手かったが、今の方がもっと上手い。ラッシュのメンバーはかなり練習熱心であるようで今なお進化し続けている。ゲディーに関していえば以前と比べて、コード弾きをかなり使用するようになったり、ワンフィンガーピッキングを多用するようになった等の違いがある。

バキバキなベースサウンドです。




こちらはラッシュの「YYZ」というインスト。
この動画のゲディーの音は昔の音っぽくなっています。最近のバキバキ音の方が好みのなのですが、懐かしい感じはします。


これほどまでに上手いのに、あまり日本で知られていないのは残念でなりません。。。。




Rushのブラジルにおけるライブ映像。ラッシュの演奏はやはりライブで聴くのがおすすめ。スタジオ版の高度で音圧のある演奏をライブでどう再現するのか?という点がやはり注目されます。しかし、彼らはさすがの演奏を見せてくれるのである。スタジオ版と比べて全くクオリティの落ちない演奏に、さらにライブ感が加わる。

またゲディーのプレイスタイルはやはり以前と変わったな、と感じる。コード弾きを特に多用するようになった。おそらくトリオ編成において音の厚みを保つために身につけたのだろう。そのおかげもあって昔のライブで聴くより全然迫力がある。そして相変わらず歌いながらよくこんなフレーズが弾けるな、と感心する。。。足で同期も操っているし、同時に2、3つのことをこなしている姿が印象的。

30曲近く収録されており、観客の熱気もものすごい。ベースの音もかなりでかくミックスされておりゲディーのプレイを聴くにはおすすめ。

おすすめ曲はYYZやLeave That Thing Alone,La Villa Stangiato等のインストゥルメンタル。ゲディーのベースソロも聴ける。もちろん他の曲もおすすめ。ラッシュの楽曲は複雑でいてポップ。




Rushの30周年ツアーのライブを収録している。相変わらずラッシュのDVDは箱からして作りが綺麗。コレクターの心をくすぐる。その分高いが、ファンであるならば購入したくなる。

こちらのライブは上のブラジルでのライブと比べると少しおとなしめだが、その分非常にクオリティの高い演奏が聴ける。おなじみの曲を多く演奏しているが、ライブ始めには初期曲メドレーをやったりとファンには嬉しいサービスも。

個人的にはForce TenやRed Barchettaをやってくれて嬉しいというもの。またカバーなどもやっており聴き応え十分である。



とにかく傑作が多いラッシュ。外れアルバムを紹介する方が難しいが、こちらはその中でも最高傑作との呼び声も高い作品。

けだるい雰囲気のTom SayerからポップなRed Barchetta。短いインストゥルメンタル曲YYZ、切なくも美しいLimelight。名曲だらけだ。特にベースプレイという面ではYYZは短いソロも収録されておりゲディーファンは必ず聴くべき。Red Barchettaでもイントロできれいなメロディを弾いており、ゲディーのベーシストとしての力量が窺える。




ラッシュが大曲主義をやりきって、新たな方向性をスタートする作品。

それまでのラッシュはコンセプチュアルな大曲を数多く発表していたが、その方向性を突き詰めたと感じた彼らは今度は短い曲へ挑戦する。それでも普通のバンドと比べたら十分に長いが、、、、

一曲目のSpirit Of The Radioをラジオ業界を強烈に皮肉った曲。シングル向けの曲でありながら、音楽性を犠牲にせず自分たちを表現している。他にもFreewillでは中間のインストゥルメンタルパートに置けるベース・ドラムの暴れ具合、Natrual Scienceのプログレッシブな展開、、、、聴き所は多い。

Moving Picturesと並ぶ最高傑作と評されることが多い、名作アルバム。

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