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Al DiMeola(アル・ディ・メオラ)

アルディメオラの画像

元祖速弾き、Al DiMeola(アル・ディ・メオラ)。

バークリー音楽院出身のギタリストであり、20歳という若さで、チックコリア・スタンリークラークが中心のフュージョンバンド「Return To Forever」(以下RTF)に加入する。エレクトリック・ロック色を強めて、プログレッシブな方向性に向かっていた時期のRTFにおいて、スパニッシュなフレージングで速弾きするアルディメオラは最適な人材だったといえよう。

スタンリークラーク・レニーホワイトの音数多めの落ち着きがないリズム隊に、アル・ディメオラの速弾きギター、チックの独特なソロ。この4人の強力な個性がぶつかり合うことにより、緊張感溢れる第二期RTFが確立された。アル・ディメオラが入ったことにより劇的な演出も可能となり、大げさな曲調も多くなっていくのがこの時期のRTFの特徴でもある。

アル・ディメオラのプレイスタイルとして特に注目されるのが速弾き。ジャズ・フュージョン界で活躍するギタリストの中では比較的フレージングは単調であるが、タイトなリズムから繰り出されるスピード感溢れるピッキングスタイルは多くのギタリストに影響を与えている。「全ての音符をピッキングする」という信条の下、レガート等を使わない。それにより、非常に音粒のはっきりした彼の速弾きスタイルが確立されるのである。
このスタイルは特に、速弾き全盛期のハードロックギタリストに影響を与えており、アル・ディメオラの影響が見られるギタリストは数多い。

またアコースティックギターの技術も非常に優れている。正確なピッキングを心がけるアル・ディメオラのスタイルは、音粒を揃えることが困難なアコースティックギターにおいては特にプラスに働く。アコースティックギターの演奏でも、エレクトリック以上に丁寧な速弾きをこなすアル・ディメオラを聴けば、彼のテクニックの確かさが窺えると思う。アコースティックギターの活動で特に有名なのは、John McLaughlinとPaco DeLuciaとのギタートリオ。スタイルが全く違う三人によるギターバトルは鳥肌ものである。


しかし、「タイトなリズムで繰り出す速弾き」というスタイルは一方で「機械的・無感情」とも評される。
この批判は的を得ている部分もあると言えるが、わかりやすいスピード感を持った“ピッキングスタンダード”を作り上げた功績が大きいことには変わりはない。


ちなみに彼のギターソロにかなり高い確率で登場する「6連速弾き」。このスピード感、思わず笑みがこぼれてしまうのである。コピーがしやすい割に非常に効果的なのでコピーすることをおすすめします。


、、、、、蛇足ですが、ディメオラ先生はロックギタリストがあまり好きでではないようです。
あるインタビューで、
「ペンタしか弾かないし、単純でつまらんからロックギターは好きくない」
と仰っていました。

お言葉ですが、あなたのフレーズもそんな複雑ではない。


また同じインタビューで、
「スィープとかゆとり」
のようなことを言ってました。
ギャンバレ先生に謝ってください

こちらはアル・ディメオラと日本が誇るフュージョンギタリスト渡辺香津美さんのデュオ動画。
ハイレベルな二人によるアコースティックギターバトル。アコースティックにおいても非常に正確なアル・ディメオラの演奏が見られます。音粒も揃っており、一音一音をしっかりと鳴らしている様子が窺えます。






Return To Foreverの再結成ツアーを収録している作品。

熟練された大人の味が聴けると思いきや、
見事に大人げないプレイを披露してくれます。
超個性的な4人が集まっての演奏、、、、、特にスタンリークラークは年々ベースらしくなくなってきている。

全くタイトではないベードラに、速弾きしまくるギター。
わけがわからないフレーズを連発するキーボ。
とんでもないバンドである。

2枚組の内容であり、往年の名曲が揃っているお腹いっぱいの内容である。昔と比べて個々のスタイルも大分変化しているのが非常に興味深い。アル・ディメオラの速弾きも十分に聴くことができる。



短い収録時間のアルバムではあるが、「Vulcan Worlds」,「Song to the Pharoah Kings」というReturn To Foreverを代表する名曲が含まれている。
アル・ディメオラに関しては荒々しさが残りながらも、ロック色の強い速弾きを聴くことができる。また、レニー・スタンリーのコンビネーションがとんでもなくかっこいい!!



アル・ディメオラのソロ作品の中でも最高傑作との呼び声が高い本作。楽曲の質も非常に高く、脇を固めるメンバーもアンソニージャクソンやスティーヴガット、ヤンハマーと名手揃い。
そしてなによりパコ・デ・ルシアとの共演「地中海の舞踏」が素晴らしい。アコースティックギターによる丁々発止の掛け合いは必聴。
「Race With The Devil On Spanish Highway」はかなりロック色が強め。超絶的なユニゾンが含まれており、ロック好きの方にも聴きやすいアルバムである。




John McLaughlin/Paco De Lucia、二人の名手と共演したライブ。超絶的なテクニックの連続。アコースティック楽器って、、、、こんなにもかっこいいのか、、、と思い知らされる。

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